天然やんちゃ姫

今日から娘の期末テストが始まった。

私の住む地区の小中学校は2学期制になっていて、今が前学期の期末週間なのだ。

来年はお姉ちゃんが高校のお受験だ。

この前まで「だっこ〜」、「おんぶ〜」なんて言ってたと思ってたら、今やファッションにも細かくこだわる立派なお嬢さんになった。

親の方が、むしろ気を使ってしまったりする…

情けないと感じながらも、これが親のサガかと半ば諦めの気持ちと、我が子も成長したものだ、と少しホッとしたりもする。

今でこそ落ち着いたものの、特に一番上のお姉ちゃんには小さい時には色々と手を焼いた。

とにかく落ち着きがなかった。

最初に驚いたのは、まだ歩き出すか出さないかくらいの頃だったと思う。

娘を寝かしつけている隣の部屋から「ウギャ〜」と泣き声が聞こえたので、その部屋へ行くと、娘が床に転がって泣いている。

「えっ!?」

私は目を疑った。

なぜって娘はベビーベッドで寝てたはずなのだ。

もちろん、落下防止の柵が付いているタイプだ。

幸いにも落ちたところが、私の布団の上だったのでことなきを得たが、床が固かったり、何か尖ったものとかに当たらと思うとゾッとする。

でも一体全体、どうやったら自分の胸よりも高い柵を越えられたのか今でも不思議だ。

ま、今でこそあの小さな体が柵をよじ登ろうと悪戦苦闘している図を想像すると滑稽だが…

離乳食は口に入れたと思えば、「梨汁ブッシャー」って感じで吐き出すし、

抱っこしながら「寝たな」と思ってベッドにそ〜と寝かすと「ウギャー」と始まり…

この動作を何回も繰り返して、ようやく寝てくれる、という毎日だった。

天性の傍若無人

3歳の時には七五三の記念に写真を撮ろうということになって写真館に予約を入れた。

そして、いざ当日。

まず、暴れまくって着物が着れない…

泣き疲れてコックリと寝始めた隙をねらってお着替え。

いざ写真を撮ろうしても、動きまくってなかなかショットが決まらない…

子供写真を撮ることに手慣れたプロのスタッフですら困惑せるほどのツワモノだった我が娘…

レストランに行ってもテーブルはいつもグチャグチャ…

親はとても自分の食事に集中する余裕もない…

お店にとどまらず、周りのお客さんにも迷惑をかけてしまう。

小さな子供とは、とにかく親の最大の愛情の対象にして、最大のストレスの発信源でもある。

ペナルティー無き打撃妨害

あなたが営業なら、家族連れのお客さんの接客を何度もされていることだろう。

とにかく一番集中力を乱される原因は子供さんだ。

特に小さいお子さんがグズリだしたら、商談の腰が折られることがほとんどだ。

あなたが一生懸命説明している時も、クロージングの重要な場面でも、子供は容赦なくあなたに襲いかかってくる。

「も〜、今大事なところなのに〜!」と、顔は笑っていても、内心穏やかで無いことはしょっちゅうだ。

でもお客さんはお客さんで同じ気持ちか、それ以上にアタフタしてしまっていることを理解してあげて欲しい。

「お願い!もうちょっとだから、我慢して!」って親として何回思ったことか…

「来店できない」理由を排除せよ!

これを見て分かるように、商談にどれだけ集中できる環境を整えれるかによって成約率は大きく変化する。

それであれば、対策しておくに越したことはない。

クルマ屋さんでよくあるのはキッズコーナーだ。

上手に活用すれば、あなたの営業成績を高めてくれるし、お店に継続的な利益を生むツールにもなる。

お店のスペースの都合もあるとは思うが、こどもが遊べる環境があるかないかで、親がディーラーへ出向くか、やめるかの来店障壁を減らす効果がある。

私自身も真剣に話を聞きたい時には、こどもを親とかに預けてお店に行きたいと思ったりしたが、親の都合がいつも自分の都合と合うとは限らない。

そうなると、面倒くさくなって「ま、やめとくか」と行かない方向にすぐに傾いてしまう。

でも、「あそこはこどもを放っておいても安心だから」という気持ちがあれば、お店に行かない理由はなくなる。

「行きたい」という気持ちを喚起させること以上に、「行けない」「行きたくない」の障害を取り除いてあげることの方が大切だ。

キッズコーナーでマーケティングしよう!

業界によっては、キッズコーナーを集客増加のマーケティングとして活用しているところもたくさんある。

こどもの気持ちが落ち着くことで、親の気持ちも落ち着き、安心して商談に集中できる、つまり成約率をあげる効果があるというわけだ。

季節毎にオモチャを新しくしてキッズコーナーに高い付加価値をつけているところもある。

こどもが行きたくなるお店作りを実践して、来店回数を増やし、リピート購入を促し、同時にお客さんの情報を集めている。

カフェを併設して、大人も気軽に立ち寄れる場所作りをしているところもある。

今年、オープンした二子玉川の蔦屋は、もう従来の本屋さんではない。

音楽、家電、美容、健康、モバイルなどなどがライフスタイルのテーマに分けて配置され、なおかつどこでもくつろげるような作りになっている。

お店全体が巨大なカフェテリアのような環境になっているのだ。

クルマのショップに何かそのエッセンスを落とし込むことができれば、お客さんの来店回数を増やすこともできるだろう。

紹介や車検の勧誘、サービス入庫を促す、あるいは有益なお客様情報を得る、ということにもつながる。

他業種の成功事例を真似て、自分の業界に取り入れることを意識してみよう。

同業種のライバルと同じ戦略をとり続ける限り、やはり同じ結果しか生まれない。

キッズコーナーで気をつけるべきこととは?

キッズコーナーもひと工夫することで、お店全体の印象を上げることができる。

まず、必ず親御さんの目の届くところに配置しよう。

親は子供が目の届かないところにいってしまうと、急に不安になるからだ。

それに親がひとめで、「ああこれなら子供が転んだりオモチャがぶつかっても大丈夫だ」と感じてもらえるオモチャや床にしておこう。

また最近は衛生面を気にする親も多いので、オモチャの手入れは小まめにした方がいい。

「抗菌済み」などのポップを表示しておくことも効果的だ。

清潔感のあるキッズコーナー作りに努めよう。

また子供向きのビデオを見せたり、とにかく子供が一人で遊びに集中できる環境やオモチャを準備すると商談時間に余裕が取れる。

状況が許せば、誰か手の空いているスタッフが遊び相手をしてあげるのもいいだろう。

注意すべきは、お客さんがディーラーに立寄るときは、別のディーラーもハシゴすることが多い。

子供も喜んだという印象をお客さんに持ってもらったほうが、お店全体の印象も良くなり、ライバルに差をつけることができる。

手間とお金がかかる「コスト」と思わず、他店との差別化を図るための投資、マーケティングと考えよう。

あなたの努力が報われる小悪魔からのひとこと

とにかくお客さんは決して営業だけを見ているのではないのだ。

これから安心して付き合っていけるお店かどうか?

そういうところをしっかりと見ている。

特に女性は、その辺りをしっかりとチェックしているので、お店全体の明るい雰囲気、清潔感、子供への対応には特に気を配ろう。

「子どもがすごく喜んだ」、「子どもへの対応が素晴らしかった」という印象は、小さな子を持つ親として、相当ポイントは高い。

帰り際に子どもが自分から、

「バイバイ」

と手を振ってくれたなら、あなたの努力が報われる日も近い。
(この日に決まっているかもね!)

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