安打数 < 打席数

メジャーリーガー、マイアミ・マーリンズのイチロー選手が、9月14日に行われたセントルイス・

カージナルス戦で日米通算4191本目の安打を放ち、タイ・カップ(元タイガース)の持っている

メジャー歴代2位の記録に並んだ。

本当に立派な成績である。

まったく関係ないが、同じ愛知県人として誇りに思う。

安打数も凄いが、先月26日にはメジャー通算1万打席に到達し、日米通算では1万4098打席になった。

こちらもメジャー歴代2位になっている。

ちなみに、記録ホルダーはピート・ローズの持つ通算安打数4256本、通算打席数15861。

私が小学生の頃、地元のソフトボールチームに入る時に見ていたグローブのカタログにローズの

赤いヘルメット(シンシナティ・レッズ)を被った写真がいっぱい載っていたのを思い出す。

ピートローズは、1963年から1986年までの23年間でこの記録を達成し、イチローは1992年から

今現在の2015年の同じく23年間で現在の記録に到達し、未だ現役続行中だ。

日米のシーズン試合数の違いなど細かいことはあると思うが、ほぼ近いキャリアを積み重ねて来ている2人。

ここで言えることは、当たり前だが安打数の多い人は打席数も多いということだ。

イチローでさえ未踏の打率4割

「いやいや、打席数の多さだけじゃないでしょう?」

「やっぱりヒットを打つ能力の高さがなかったら、今の記録を成し得ることはムリでしょう。」

もちろん、そうだ。

それに異論を挟むつもりはない。

それなりの成績を収められなければ、20年以上も現役を続けられないだろうから。

それなら打率はどうだろうか?

ピートローズの最高打率は、1969年に記録した3割4分8厘(.348)。

23年間の生涯打率は、3割0分3厘(.303)。

イチローの方は、最高打率は渡米前の2000年シーズンに記録した3割8分7厘(.387)

2015年現在の日米通算打率は、3割2分5厘(.325)

メジャーリーグのみ(15年間)では、3割1分4厘(.314)となっている。

つまり簡単に言うと、2人とも10回打席に立ったらヒットが出る確率は約3本ということになる。

4本は打てないのだ。

4割打者というのは、近代野球になる前の戦前には記録が残っているが、戦後のメジャーリーガーでは

一人もいない。

日本のプロ野球も歴史上、誰一人シーズンを通して4割を打った打者はいないのだ。

1986年に阪神のランディーバースが記録した3割8分9厘(.389)が最高だ。

あなたの打率ランクはどこ?

この数字だけを見る限り、「なんだ、そんなに変わらないんだ」と思うかもしれない。

でも、2割打者と3割打者ではやはりランクが違う。

4割近い打率なんていうのは、もう神業に近い。

(86年、バースは2年連続の3冠王に輝くが、この年のバースは本当に凄かった。
パ・リーグでは同じく落合博満が2年連続の3冠王を獲得して、シーズン最後まで
タイトル争いの行方を夜のプロ野球ニュースで見るのが楽しみだった。)

日本野球機構オフィシャルサイトによると通算打数が4000以上の選手で3割以上の通算打率を

残しているのは、長いプロ野球の歴史の中でもたった23人しかいない。

現役では、中日の小笠原道大 選手、同、和田一浩 選手、ソフトバンクの内川 聖一 選手らがいるが、

残念ながら小笠原選手と和田選手は、今季限りで現役引退を先ごろ表明している。

寂しい限りだ…

営業の成績でもやはりランクがある。

月平均の売り上げを見れば、口には出さなくてもある程度自分が今、どのあたりのランクに

いるのか認識しているだろう。

でも断言しよう。

あなたさえその気になれば、イチローのレベルにまでは行けないにしても、その超トップレベルの

第2集団あたりまでには到達できる。

なぜなら「技術」というのは、メカニカルなものだからだ。

反復練習にセンスはいらない

営業だってそうだ。

その多くの部分が「メカニカル」な行動の繰り返しなのだ。

上手く行く確率の高い施策を何度も反復練習して実行し続けることで、あなたの成績は確実に

アップしていく。

メモをとる、ノートをつける、電話をかける、手紙/ハガキを送る、メールを送る、訪問する、

紹介の依頼をする、ニュースレターを送るなどなど。

クルマの営業は、まさにマルチチャンネルでお客さんに直接訴えかけるダイレクト・レスポンス・

マーケティングを駆使しているのだ。

「そんなことは、とっくにやってるよ」と言われるかもしれない。

それであれば、細かくテストをして、それぞれのアプローチの精度を上げていこう。

素振りをする時だって、内角、外角、高め、低めを想定してバットの出し方や腕のたたみ方が

かわるだろう。

変化球やスピードの変化だって、練習を繰り返せば体が対応できるようになってくる。

自分にとって上手くいくやり方を見つけて、あとは体が自然に反応できるようになるまで、

ひたすら反復練習をするのだ。

ひたすら打席に立て!

そしてもう一つは、冒頭の話にあったようにたくさん打席に立つことだ。

イチローだってローズだって、約4200本のヒットを量産したが、1万打席以上も凡打の山も築いている。

トップ営業マンと呼ばれる人たちは、成約を人よりも多く獲得しているが、同時に人よりも多くの

お客さんから断られてもいるのだ。

ただし、野球と違って営業は自分の好きな時に打席に立てる。

時間が許す限り、何度でも打席に立つことができるのだ。

イチローやローズのような超トップになるためには、生まれ持ったセンスが必要だが、

(イチローが高校時代の地方大会では、打率がなんと7割を超えてたそうだ。これはもう天才という以外ない。)

人よりも多くの数をこなすことと、それをず〜と続けることは、センスではなくあなたの意志さえあれば

できることだ。

もちろん、簡単ではない。

「継続は力なり」というが、その継続がみんな出来ずに落ちていくのだ。

でも、本当にこれはセンスではない。

あなたの強い意志が、あなたの成績を上位レベルのグループに確実に押し上げてくれる。

忘れないでほしい。

あなたが望めば、それは今この瞬間からでも始められることを。

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